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茜色の空に
第8章 雪の華
彼女の名前は、大崎玲奈という近所に通うもうすぐ卒業間近の高校3年生だった。

さっきの女共は、同じクラスの女子共で彼女は進路が決まった頃から、なぜか彼女達に執拗にいじめられるようになった。

きっかけば笑っちゃうくらいどうしようもなくて、どうやらあの集団の女のひとりの好きな男が彼女に告白した事によるらしい。

彼女は断ったが、それでも彼女達の恨みは収まらなかったようだ。

「イヤならイヤってちゃんと言えばよかったのに・・・」

俺がそう言うと彼女は小さく首を振った。

「もちろん言って、今日の事も拒否しました。
でもクラスに仲のいい友達がいるんですけど、その子に危害を加えるって言われて仕方なく・・・」

うわっ、まじ女のイジメってこえーと心の中でつぶやきながら、俺はコーヒーを飲み干す。

「まぁ、もうすぐ冬休み入っちまうだろうしあとは3月で卒業だろ?
あと数ヶ月とりあえずひたすら無視しとけよ。
あとは頼りにならないかもしれないけれど、先生にも勇気出して相談しとけ。
まぁ、でも俺高校卒業してねぇから実はそういうのぜんぜんわからねぇけどよ。」

俺がそう言うと、彼女は少し驚いた顔をする。

まぁ、今の世の中高校も卒業してない奴はだいたいマトモじゃないって思われて当然だよな・・・
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