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茜色の空に
第9章 静寂の海
ゆっくりと目を開けると、目の前には見慣れた自分の部屋の天井が見えた。
ただ、隣が暖かい。
私、酔っぱらいすぎて寝ちゃったのかな・・・金曜日だから明日仕事ないしいいけどここまで来た記憶がない。
暖かい隣に目を向けると、そこには美香でも百合でもない・・・まさかの樹さんが寝ていた。
心臓がバクバクと音を立てる。
今まで樹さんが、こんな近くで寝ていた事なんか一度もないだけに、どうしていいか解らない。
樹さんすごく睫毛長いんだ、知らなかった・・・そんな事を考えていると、ゆっくり樹さんの目が開いて目があった。
心臓のドキドキが止まらない。
「あ、ごめん・・・寝ながら倫子の寝顔眺めてたら俺も寝ちゃったみたい・・・」
樹さんはそう言いながら、そっと優しく私を抱きしめてきた。
5年間、抱きしめられてはきたけどそれ以上は一回もなかっただけに、心臓の音がうるさく樹さんに聞こえてしまわないかと不安になる。
「酔っぱらった私を、連れて帰ってきてくれたんでしょうか・・・」
私が彼の胸の中でつぶやくと、樹さんがフフっと小さく笑う。
「何度寝顔に襲いかかろうかと思ったことか・・・理性保つの大変だったんだから」
そう言われると顔が熱くなり、無意識に樹さんの胸に顔をうずめた。
ただ、隣が暖かい。
私、酔っぱらいすぎて寝ちゃったのかな・・・金曜日だから明日仕事ないしいいけどここまで来た記憶がない。
暖かい隣に目を向けると、そこには美香でも百合でもない・・・まさかの樹さんが寝ていた。
心臓がバクバクと音を立てる。
今まで樹さんが、こんな近くで寝ていた事なんか一度もないだけに、どうしていいか解らない。
樹さんすごく睫毛長いんだ、知らなかった・・・そんな事を考えていると、ゆっくり樹さんの目が開いて目があった。
心臓のドキドキが止まらない。
「あ、ごめん・・・寝ながら倫子の寝顔眺めてたら俺も寝ちゃったみたい・・・」
樹さんはそう言いながら、そっと優しく私を抱きしめてきた。
5年間、抱きしめられてはきたけどそれ以上は一回もなかっただけに、心臓の音がうるさく樹さんに聞こえてしまわないかと不安になる。
「酔っぱらった私を、連れて帰ってきてくれたんでしょうか・・・」
私が彼の胸の中でつぶやくと、樹さんがフフっと小さく笑う。
「何度寝顔に襲いかかろうかと思ったことか・・・理性保つの大変だったんだから」
そう言われると顔が熱くなり、無意識に樹さんの胸に顔をうずめた。