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茜色の空に
第9章 静寂の海
左胸の先端を樹さんの舌がなめ回し時に強く吸われながら、軽く歯で甘く噛まれる。

そして右の胸をつまむように強弱をつけられ、ひねるようにつままれて私は嬌声を抑えられず、絶えず喘ぎ続けた。

「やっ・・・あんっ・・・んっ・・・おかしくなるっ・・・」

しばらく喘がされた後、樹さんは手を休めず耳元で囁く。

「こんなエロく鳴くなんて、知らなかった・・・めちゃくちゃにしたくなる・・・」

そして彼が舌で耳の中を犯すと、ぴちゃぴちゃという音と背筋を走るぞくぞくとした感覚が、私の体中を支配した。

「あっ・・・んっ・・・だって・・・」

言葉を紡ごうとしても、喘ぎ声にかわってバスルームに響いて消えてしまう。

やがて耳を犯していた舌が、首筋を伝い鎖骨を舐められ、そして右胸の先端を舌と唇で同じように弄ばれる。

そしてあてられていた手が、腰に伸び臀部をつかんで太股をゆっくりとなで回し、内股に触れていく。

思わず期待と少しだけの恐怖に、身体が反応し思わず腰が引ける。

「倫子、俺を見て・・・」

彼の声に、喘いで首を仰け反らせてつぶっていた瞳を、ゆっくりと開く。

樹さんは私の胸から唇を離し、私を少し上から優しく見つめていた。

「大丈夫だよ・・・怖がらないで感じて・・・」

そう言って、樹さんは私の熱く濡れすぎてトロトロになった私のナカに、ゆっくりと指を一本滑り込ませた。
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