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第9章 静寂の海

樹さんがベッドサイドにいつの間に置いた包みを破り、それを素早く装着する。

「いつの間に･･･」

私がそういうと、彼は悪戯がばれた子供のように笑って言う。

「オトコのタシナミだから･･･」

思い切り脚を広げられ、熱い彼自身の先端がそこに押しつけられるのを感じた。

不安で思わずきつくつぶっている目を開けると、優しい樹さんと視線が絡まる。

「痛かったら、ちゃんと無理せず言って･･･止まんなかったらごめん･･･」

そう言い、樹さんが私のナカにゆっくりと入ってきた。

たくさん濡らされたせいか痛みはほぼないけど、異物感に襲われ少し顔がゆがんでしまう。

「ごめんね、痛い？」

ゆっくり押し入る彼は、快感のせいか息が荒くなる。

そんな優しい彼が愛しく思えて、私は彼に両手を伸ばす。

「大丈夫です･･･ぎゅってしてください･･･」

樹さんは優しく微笑み私を抱きしめると、一瞬私のナカの力が抜け樹さんが全て私のナカに包み込まれた。

「あっ･･･やばっ･･･」

彼の声に反射的に反応するように、私のナカがぎゅっと彼を締め付けるのを感じた。

異物感はまだあるけれど、彼が押し入った最奥に甘い疼きを感じて思わず腰が揺れてしまう。

それに気づいたのか樹さんはゆっくりと腰を動かし、奥の疼いている部分を彼自身で刺激を与え始めた。

「あっ･･･あぁっ･･･んっ･･･あぁっ･･･」

意識しなくても声が絶えず漏れてしまう。

耳元で荒い息を吐きながら、彼が囁いた。

「やばい･･･すごい締まる･･･気持ちよすぎ･･･すぐイったらごめんっ･･･」

彼の言葉にさえ反応してしまい、彼の腰の動きが激しくなりもうなにも考えられず快感だけを追い続けた。