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茜色の空に
第2章 青い春
「それにしても、おまえが来るとはまじで思わなかったぜ……おかげで俺緊張しっぱなしだしな…」
彼が私から視線をはずしながら言う。
彼はなぜ、他人に自分の心の考えていることをこうも素直に言えるのか不思議でしょうがない生物である。
「お母様は今日はお帰りにならないのでしょうか?」
そう聞いてみると、彼はため息をつきながら言った。
「あいつは男の家にお泊まりしたまま夜の仕事だから帰ってくるのは3時すぎとかだよ。どーせまた酔っぱらって帰ってくる。だから気にすんな。」
ただの不良に近いバカな男かと思っていたけど、彼はどうやら苦労している類いの人間だと理解した。
知らない一面を見て、私は正直驚きの連続である。
「で、俺の事少しは興味もったか?」
そう言って彼は私との距離をつめてきた。
苦労話を聞いて完全に油断していた!
私があとずさると、素早い速さで畳みに押し倒されてしまった。
「ら……月光くんが置きしまいます!それに好きなひとじゃないと嫌って言ったじゃないですか!」
組み敷かれながら私がそう言うと、彼はニヤリと不敵な笑みを浮かべて私にこう言う。
「いまから俺に惚れればいいんだよ、バカ。」
そして私の首筋の絆創膏を剥がした。
「おまえは俺のって、身体中に刻んでやろうか…」
そう言って彼は、片腕で私を抑えもう片方の指で私の唇をなぞって言った。
「唇にするキス以外なら、どこにしてもいいんだよな?」
彼が私から視線をはずしながら言う。
彼はなぜ、他人に自分の心の考えていることをこうも素直に言えるのか不思議でしょうがない生物である。
「お母様は今日はお帰りにならないのでしょうか?」
そう聞いてみると、彼はため息をつきながら言った。
「あいつは男の家にお泊まりしたまま夜の仕事だから帰ってくるのは3時すぎとかだよ。どーせまた酔っぱらって帰ってくる。だから気にすんな。」
ただの不良に近いバカな男かと思っていたけど、彼はどうやら苦労している類いの人間だと理解した。
知らない一面を見て、私は正直驚きの連続である。
「で、俺の事少しは興味もったか?」
そう言って彼は私との距離をつめてきた。
苦労話を聞いて完全に油断していた!
私があとずさると、素早い速さで畳みに押し倒されてしまった。
「ら……月光くんが置きしまいます!それに好きなひとじゃないと嫌って言ったじゃないですか!」
組み敷かれながら私がそう言うと、彼はニヤリと不敵な笑みを浮かべて私にこう言う。
「いまから俺に惚れればいいんだよ、バカ。」
そして私の首筋の絆創膏を剥がした。
「おまえは俺のって、身体中に刻んでやろうか…」
そう言って彼は、片腕で私を抑えもう片方の指で私の唇をなぞって言った。
「唇にするキス以外なら、どこにしてもいいんだよな?」