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茜色の空に
第11章 優しい雨
いつの間にか眠ってしまい、目をゆっくりと開けると目の前に海渡の寝顔があった。

彼の寝顔は相変わらず、なんとなく普段があまりにも隙がないから余計に幼く見える。

ついその金色の髪の毛に手を伸ばし、優しく撫でると彼が目をゆっくりと開く。

「ごめんなさい、起こしちゃいましたか?」

私がそう尋ねると、彼は微笑みながら言う。

「先に起きて寝顔見ていたかったのに残念……おはよ。」

そして軽く私のほおにキスをした。

海渡は嫌がる私を無理矢理に近い形でバスルームに引きずり込み、そして朝から喘がされる。

そしてベッドでまた激しく愛されて、私は立ち上がると足が完全に生まれたての小鹿のように震えてしまう状態にされた。

「そりゃ、好きでしょうがない女が目の前で裸でいたら、抱きたくて仕方なくなるのは仕方ねぇだろ。」

少し不機嫌になる私に、悪びれずに彼は言う。

「腰が痛くなるくらいするのは酷いです……
折角のおやすみなのに……」

そう言って泣きそうになる私の頭を撫でる海渡の表情は、なんかいたずらが見つかって焦る少年に見えた。

「悪かったって……俺も休み久しぶりだけどついな……
とりあえず、飯食いにいこうぜ。
運動したら腹へったわ……」

そう言って彼はシンプルな白いTシャツにダメージジーンズに着替え、私には彼のネイビーのロングのTシャツを着せる。

身長差のせいか彼の服は、なぜか少し大きめなワンピースになった。



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