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茜色の空に
第13章 君のためにできる事~side永吉~
そんな俺に、ある日チャンスが巡ってきた。
林間学校で、たまたま草壁さんと鈴木さんが二人でいるところを見かけたからだ。
勇気を持って、手を振って話しかける。
それが、俺と彼女が二度目に会話するチャンスだった。
正直緊張していたけれど、鈴木さんの笑顔で会話すると思いやりがあって優しい子なのがすごく伝わってきた気がする。
海渡は女子に囲まれて正直可哀想だったけど、俺は海渡に悪いとも思いながらも鈴木さんとのひとときを楽しんでいた。
そんな時、草壁さんが俺に不思議なお願いをしてきたので、俺はある条件を出して彼女に協力したのだ。
鈴木さんと俺と海渡の、ダブルデートをセッティングしてもらうこと。
その為に部屋に帰った俺は、滅多に使わない拳を海渡に使った。
「許せよ、海渡!」
鳩尾に一発食らわせると、海渡はぴくりとも動かず気絶した。
本当は下手したら肋骨とか折れたりする可能性はあるから、ぎりぎりのラインで調整はしている。
そんな気絶した海渡を布団でぐるぐる巻きにし、草壁さんの部屋の前に奴を置き去りにし、俺は何事もなかったように部屋に戻った。
その後の二人には何があったかは解らないが、とりあえず翌日の海渡の機嫌がよかったのでまぁいい方向にまとまったのだろうとは思う。
林間学校で、たまたま草壁さんと鈴木さんが二人でいるところを見かけたからだ。
勇気を持って、手を振って話しかける。
それが、俺と彼女が二度目に会話するチャンスだった。
正直緊張していたけれど、鈴木さんの笑顔で会話すると思いやりがあって優しい子なのがすごく伝わってきた気がする。
海渡は女子に囲まれて正直可哀想だったけど、俺は海渡に悪いとも思いながらも鈴木さんとのひとときを楽しんでいた。
そんな時、草壁さんが俺に不思議なお願いをしてきたので、俺はある条件を出して彼女に協力したのだ。
鈴木さんと俺と海渡の、ダブルデートをセッティングしてもらうこと。
その為に部屋に帰った俺は、滅多に使わない拳を海渡に使った。
「許せよ、海渡!」
鳩尾に一発食らわせると、海渡はぴくりとも動かず気絶した。
本当は下手したら肋骨とか折れたりする可能性はあるから、ぎりぎりのラインで調整はしている。
そんな気絶した海渡を布団でぐるぐる巻きにし、草壁さんの部屋の前に奴を置き去りにし、俺は何事もなかったように部屋に戻った。
その後の二人には何があったかは解らないが、とりあえず翌日の海渡の機嫌がよかったのでまぁいい方向にまとまったのだろうとは思う。