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茜色の空に
第14章 夜を越えて~side真木~
「小学校高学年の時にね、母が男を連れてきたの。
それから一緒に住むようになってからが地獄の始まりだった。
その男に犯されて処女を奪われた。
男は異常な性癖を持っていて、サディストだったの。
たくさん殴られて暴力的なセックスをされ、他の男に身体を売らされたりした・・・でも母は私を見てみぬ振りをしてきた・・・」
彼女はたんたんと、ソファーにひざを抱えてそう話していた。
この世界いいる女たちには、よくある境遇だったりする。
義父に犯されるとか、下手したら実父に犯される可哀想な性被害者は、大体親にまともな教育も与えられず一番嫌いな性風俗の商売に流れる。
ただ、ここまで傷だらけにされるのは正直俺でさえも胸糞悪く感じた。
俺は彼女の横に座って、長い黒髪をもてあそびながら言う。
「俺が教えてやろうか?
ちゃんときもちいいセックス。
知らないんだろう?」
彼女は不思議そうな目で俺を見上げて言う。
「あんなのがきもちいいとか、知らない。」
そう言う彼女が、とても哀れな存在に思えた。
髪をそっと撫でてやり、ゆっくりと頬に手をすべらせて唇を親指でなぞる。
そっと唇に自分のそれを重ねると、彼女は少し肩を震えさせる。
よくこんなんで、ハードな本番の仕事しようとか思ったよな・・・まるで使い物にならねぇじゃん。
冷静に俺は脳裏でそう思いながら、彼女が怖がらないようについばむだけのキスを続けた。
チュッというリップ音だけが、静けさに包まれた部屋に響く。
「口あけて・・・」
そういって彼女が少し唇を開いた隙に、俺は自分の舌を探るように彼女の口内に滑り込ませた。
それから一緒に住むようになってからが地獄の始まりだった。
その男に犯されて処女を奪われた。
男は異常な性癖を持っていて、サディストだったの。
たくさん殴られて暴力的なセックスをされ、他の男に身体を売らされたりした・・・でも母は私を見てみぬ振りをしてきた・・・」
彼女はたんたんと、ソファーにひざを抱えてそう話していた。
この世界いいる女たちには、よくある境遇だったりする。
義父に犯されるとか、下手したら実父に犯される可哀想な性被害者は、大体親にまともな教育も与えられず一番嫌いな性風俗の商売に流れる。
ただ、ここまで傷だらけにされるのは正直俺でさえも胸糞悪く感じた。
俺は彼女の横に座って、長い黒髪をもてあそびながら言う。
「俺が教えてやろうか?
ちゃんときもちいいセックス。
知らないんだろう?」
彼女は不思議そうな目で俺を見上げて言う。
「あんなのがきもちいいとか、知らない。」
そう言う彼女が、とても哀れな存在に思えた。
髪をそっと撫でてやり、ゆっくりと頬に手をすべらせて唇を親指でなぞる。
そっと唇に自分のそれを重ねると、彼女は少し肩を震えさせる。
よくこんなんで、ハードな本番の仕事しようとか思ったよな・・・まるで使い物にならねぇじゃん。
冷静に俺は脳裏でそう思いながら、彼女が怖がらないようについばむだけのキスを続けた。
チュッというリップ音だけが、静けさに包まれた部屋に響く。
「口あけて・・・」
そういって彼女が少し唇を開いた隙に、俺は自分の舌を探るように彼女の口内に滑り込ませた。