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茜色の空に
第14章 夜を越えて~side真木~
彼女と俺の奇妙な同居生活は、まず家事全般はミクが引き受けてくれた。

俺も家事は一通りできたが、彼女の家事能力はまさにプロ級。

「母親が家事とか全般私に押し付けていたから、得意になってしまったんです。」

笑いながらミクはそういうけれど、そうならないと生きてこれなかったであろう彼女の苦労を考えると胸が痛んだ。

「まぁ、助かるよ。
正直仕事は結構忙しいからやる暇なかったし。」

俺がそういうと、彼女は少し顔を赤らめうれしそうに微笑む。

俺の中で、彼女に対する感情が少しずつ変化し始めていた。

俺の仕事はほぼ働く女の管理と、客の予約の管理等で事務仕事が多い。

ほぼデスクでPC作業と電話応対がほとんどだ。

あとはたまに、街でいる女をスカウトしたりまたは知り合いを通じて応募してくる嬢の応対等だ。

たまに初のこの商売の子には講習をする・・・つまり仕事でセックスをするがこれはそこまで多い頻度ではなかったりはする。

俺が仕事をしている時は、彼女は必ずジャマをせず少し離れたソファーで静かに本を読んでいたり、家事をしていたり・・・基本食事と夜寝る時以外は、ほぼ同居人で関わる生活はしていなかった。

夜寝る時に、彼女の身体に触れ愛撫し喘がせる・・・普段めったに思うことはないのに俺はたまに下半身が暴走しそうになるのを食い止めるのに精一杯になっていた。

恐らく彼女に特別な感情を持っている・・・そう気づいたときにはもう既に手遅れだった。
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