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茜色の空に
第15章 エピローグ
圭子と田辺くんも、昨年結婚した。
なんと、田辺君が世界王座をかけて挑み、激戦の末にチャンピオンベルトを手にしたんだ。
小さい巨人・・・そんな号外が出たほどに彼の優勝は奇跡的だった。
そして、そのリングサイドで応援にきていた圭子に劇的にこう言ったのだ。
「こんな俺だけど、ボクシング馬鹿な俺だけど・・・俺と結婚してください!」
全国中継でプロポーズで、涙を流しながらOKを言う圭子に日本中が喜びに包まれた。
そして驚くことに、田辺くんはその試合を最後に引退を表明。
今は地元で、ボクシングジムを開いて選手の育成をはじめている。
「未練はなかったのかよ?」
そう海渡が聞くと、田辺くんは笑顔でこう言った。
「だって絶頂期で引退したほうが、引退後の人生のほうが長いしこの田舎に俺の指導を受けたいって人がたくさんきそうじゃん?
そして、別に現役引退したからってボクシングをやめる気はないよ」
いつもすべての状況を冷静に見つめる田辺くんだからこそ、いえる台詞だと私は思った。
そんなこんなで、いま田辺くんはボクシングジムの会長でそれを支える妻の圭子で地元ではかなり人気のボクシングジムになった。
テレビ取材も結構くるので、ローカルでも全国でも彼ら夫妻をよく見かける。
まぁ、近所にすんでるからいつでも会えるのでよくお互いの家で鍋をしたりする仲だ。
なんと、田辺君が世界王座をかけて挑み、激戦の末にチャンピオンベルトを手にしたんだ。
小さい巨人・・・そんな号外が出たほどに彼の優勝は奇跡的だった。
そして、そのリングサイドで応援にきていた圭子に劇的にこう言ったのだ。
「こんな俺だけど、ボクシング馬鹿な俺だけど・・・俺と結婚してください!」
全国中継でプロポーズで、涙を流しながらOKを言う圭子に日本中が喜びに包まれた。
そして驚くことに、田辺くんはその試合を最後に引退を表明。
今は地元で、ボクシングジムを開いて選手の育成をはじめている。
「未練はなかったのかよ?」
そう海渡が聞くと、田辺くんは笑顔でこう言った。
「だって絶頂期で引退したほうが、引退後の人生のほうが長いしこの田舎に俺の指導を受けたいって人がたくさんきそうじゃん?
そして、別に現役引退したからってボクシングをやめる気はないよ」
いつもすべての状況を冷静に見つめる田辺くんだからこそ、いえる台詞だと私は思った。
そんなこんなで、いま田辺くんはボクシングジムの会長でそれを支える妻の圭子で地元ではかなり人気のボクシングジムになった。
テレビ取材も結構くるので、ローカルでも全国でも彼ら夫妻をよく見かける。
まぁ、近所にすんでるからいつでも会えるのでよくお互いの家で鍋をしたりする仲だ。