この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
茜色の空に
第4章 真夏の向日葵
宿泊場所がバンガローと聞いてとても不安だったけど、小学生の頃のバンガローとは全く違うものだった。
綺麗で普通にベッドがあり、トイレも浴室もむしろ自宅より豪華なのではないかと思う。
「ベッドふかふか~!でも一緒の部屋でよかったねー!」
圭子がベッドにダイブして笑顔で言う。
「そうですね、先生方が配慮してくださったんですね。」
そう言い、窓の外を眺める。
窓の外は夏の緑が映え、遠くには向日葵が咲いているのが見えた。
男子のバンガローは少し離れたところにあるため、海渡が大人しくしているか不安で仕方ない。
いまだに彼を名前で呼ぶのは抵抗があるけれど、段々と慣れていくものなんだと自分に言い聞かせている。
「そういえば、リンコってなんでいつも敬語つかうの~?」
圭子がベッドに寝転びながら、私に話しかけた。
「そうですね。小さい頃から敬語で過ごせと育てられたもので、もう癖になってしまっているのです。よく、他人と距離をとっていると言われる事もありますが…」
私が答えると圭子は少し不思議そうな顔をした。
そう、私は両親にも敬語を使っている。
別に深窓の令嬢なわけでもなんでもないのだが、小さい頃に私を厳しく育てた祖母と甘えさせてくれない両親の影響だろう。
綺麗で普通にベッドがあり、トイレも浴室もむしろ自宅より豪華なのではないかと思う。
「ベッドふかふか~!でも一緒の部屋でよかったねー!」
圭子がベッドにダイブして笑顔で言う。
「そうですね、先生方が配慮してくださったんですね。」
そう言い、窓の外を眺める。
窓の外は夏の緑が映え、遠くには向日葵が咲いているのが見えた。
男子のバンガローは少し離れたところにあるため、海渡が大人しくしているか不安で仕方ない。
いまだに彼を名前で呼ぶのは抵抗があるけれど、段々と慣れていくものなんだと自分に言い聞かせている。
「そういえば、リンコってなんでいつも敬語つかうの~?」
圭子がベッドに寝転びながら、私に話しかけた。
「そうですね。小さい頃から敬語で過ごせと育てられたもので、もう癖になってしまっているのです。よく、他人と距離をとっていると言われる事もありますが…」
私が答えると圭子は少し不思議そうな顔をした。
そう、私は両親にも敬語を使っている。
別に深窓の令嬢なわけでもなんでもないのだが、小さい頃に私を厳しく育てた祖母と甘えさせてくれない両親の影響だろう。