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茜色の空に
第4章 真夏の向日葵
「さてさて今日の予定は~?なんかきょうは夕方またで自由時間みたいだよー!周辺散策でもしよっか?」
圭子はどうもじっとしているのが苦手な性分らしい。
特に室内に籠っているのも勿体無いので、私たちは散歩に出かけることにした。
周辺には池や小川が流れていて、テニスコートもある。
散策しているだけで私にはとても新鮮に思えた。
二人で小川の周囲を歩いていたら、後ろから声をかけられた。
「あ!鈴木さんと草壁さん~!」
振り返ると、少し離れたところで手を振る田辺くんと隣に不機嫌そうに立つ海渡の姿があった。
ジャージを着てる田辺くんはとても爽やかなスポーツマンに見えるのに、金髪のせいか顔つきや目付きのせいなのか、彼は田舎のヤンキーにしか見えないのは何故なんだろう。
圭子が指差して笑いながらいった。
「わー、水瀬くんいつもに増してただのヤンキーじゃん!うけるー!」
彼は相変わらずの調子で怒鳴る。
「うっせー!髪の毛が金髪なだけだバカ女!」
いや、もうそれだけじゃないと思います。
田辺くんには悪いけど、ふたりで並ぶと彼が異様に大きいのが目立つ。
北欧かロシア系の血なのかな、と嫌でも考えてしまいしばらく彼を目で追ってしまう。
圭子はどうもじっとしているのが苦手な性分らしい。
特に室内に籠っているのも勿体無いので、私たちは散歩に出かけることにした。
周辺には池や小川が流れていて、テニスコートもある。
散策しているだけで私にはとても新鮮に思えた。
二人で小川の周囲を歩いていたら、後ろから声をかけられた。
「あ!鈴木さんと草壁さん~!」
振り返ると、少し離れたところで手を振る田辺くんと隣に不機嫌そうに立つ海渡の姿があった。
ジャージを着てる田辺くんはとても爽やかなスポーツマンに見えるのに、金髪のせいか顔つきや目付きのせいなのか、彼は田舎のヤンキーにしか見えないのは何故なんだろう。
圭子が指差して笑いながらいった。
「わー、水瀬くんいつもに増してただのヤンキーじゃん!うけるー!」
彼は相変わらずの調子で怒鳴る。
「うっせー!髪の毛が金髪なだけだバカ女!」
いや、もうそれだけじゃないと思います。
田辺くんには悪いけど、ふたりで並ぶと彼が異様に大きいのが目立つ。
北欧かロシア系の血なのかな、と嫌でも考えてしまいしばらく彼を目で追ってしまう。