この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
茜色の空に
第4章 真夏の向日葵
田辺君は私に笑顔で言った。
「だから草壁さん、あいつを嫌わないでやって。
女子にあいつが口は悪いけどちゃんと会話するのって草壁さんくらいだからさ。」
田辺くんはきっととても鋭い人なんだろう。
初めてまともにしゃべって、彼の一番仲のいい友人はとても冷静で彼の事を大事に思ってくれる人だと知った。
本当は彼の事を好きだと言ってしまいたい。
誰にもいえないのは、とても苦しい事なんだと思った。
胸の奥に鈍い痛みが走る。
「嫌いではありませんよ・・・ただ、自分と違いすぎて戸惑うだけなのかもしれません・・・」
そう言うのが精一杯だった。
もしかしたら、田辺くんは何か勘づいているかもしれない。
でもきっと、深く追求しないのが彼の優しさなんだろう。
そう感じた。
「さて、そろそろあいつを助けにいくかなー」
彼は思いっきり伸びをして、女子に囲まれる彼に近づいて言う。
「そこのヤンキーアイドル、そろそろファン巻かないとおいてくよー」
すると彼は女子を押しのけて、田辺くんのほうに走っていく。
「好きでこうなってんじゃねぇし!つーかみてないで助けろよ!」
ある意味、彼も私と同じで猛獣使いキャラなのかもしれない。
ふと、そう思った。
「だから草壁さん、あいつを嫌わないでやって。
女子にあいつが口は悪いけどちゃんと会話するのって草壁さんくらいだからさ。」
田辺くんはきっととても鋭い人なんだろう。
初めてまともにしゃべって、彼の一番仲のいい友人はとても冷静で彼の事を大事に思ってくれる人だと知った。
本当は彼の事を好きだと言ってしまいたい。
誰にもいえないのは、とても苦しい事なんだと思った。
胸の奥に鈍い痛みが走る。
「嫌いではありませんよ・・・ただ、自分と違いすぎて戸惑うだけなのかもしれません・・・」
そう言うのが精一杯だった。
もしかしたら、田辺くんは何か勘づいているかもしれない。
でもきっと、深く追求しないのが彼の優しさなんだろう。
そう感じた。
「さて、そろそろあいつを助けにいくかなー」
彼は思いっきり伸びをして、女子に囲まれる彼に近づいて言う。
「そこのヤンキーアイドル、そろそろファン巻かないとおいてくよー」
すると彼は女子を押しのけて、田辺くんのほうに走っていく。
「好きでこうなってんじゃねぇし!つーかみてないで助けろよ!」
ある意味、彼も私と同じで猛獣使いキャラなのかもしれない。
ふと、そう思った。