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茜色の空に
第4章 真夏の向日葵
「先生はいつも私に何かを気づかせてくれますね。
私、実は初めて好きな人ができたんです。
でもいつもどうしていいか解らなくて、どうすれば彼に笑ってもらえるのかとか色々考えるんですが・・・
いつもすれ違ってしまうんです。」
政輝さんは、わたしのつたない話を親身に聞いてくれた。
「俺もいまの奥さんと出会ったのは高校生の頃だったよ。
ちょうど倫子ちゃんを教えてる頃だったかな。
俺の奥さんはね、先天性の色素が薄い病気なんだ。
生活にそこまで支障はないけど、視力が弱くて紫外線に極端に弱いから、長い時間日の光の下で過ごす事ができない。
最初の頃は自分に同情しているだけだとか、物珍しいだけだとかかなり誤解されたり、気持ちがすれ違ってしまったりいろんな事があった。
それでもお互い不器用なりに、一生懸命お互い気持ちを伝えあって喧嘩してここまできたんだ。
俺の経験が参考になるか解らないけれど、倫子ちゃんもつらい事もたくさんあるかもしれないけど、精一杯後悔しない高校生活を送ってほしいね。」
彼はそう言って、素敵な笑顔でほほえんだ。
その顔はやっぱり、いい教師の顔をしていた。
そして彼はやはり鋭かった。
「倫子ちゃんが好きなのって、あの金髪の水瀬だろう?
さっきからこっちにずっと殺気放ってるんだよね。」
私、実は初めて好きな人ができたんです。
でもいつもどうしていいか解らなくて、どうすれば彼に笑ってもらえるのかとか色々考えるんですが・・・
いつもすれ違ってしまうんです。」
政輝さんは、わたしのつたない話を親身に聞いてくれた。
「俺もいまの奥さんと出会ったのは高校生の頃だったよ。
ちょうど倫子ちゃんを教えてる頃だったかな。
俺の奥さんはね、先天性の色素が薄い病気なんだ。
生活にそこまで支障はないけど、視力が弱くて紫外線に極端に弱いから、長い時間日の光の下で過ごす事ができない。
最初の頃は自分に同情しているだけだとか、物珍しいだけだとかかなり誤解されたり、気持ちがすれ違ってしまったりいろんな事があった。
それでもお互い不器用なりに、一生懸命お互い気持ちを伝えあって喧嘩してここまできたんだ。
俺の経験が参考になるか解らないけれど、倫子ちゃんもつらい事もたくさんあるかもしれないけど、精一杯後悔しない高校生活を送ってほしいね。」
彼はそう言って、素敵な笑顔でほほえんだ。
その顔はやっぱり、いい教師の顔をしていた。
そして彼はやはり鋭かった。
「倫子ちゃんが好きなのって、あの金髪の水瀬だろう?
さっきからこっちにずっと殺気放ってるんだよね。」