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茜色の空に
第5章 真夏の夜の悪夢
無理矢理に、倫子と俺の間に親方が割り込む。
倫子は最初は驚いた顔をしていたが、親方だと察すると軽く会釈した。
「初めまして。水瀬くんとお付き合いさせていただいている草壁倫子と申します。」
俺にすればいつも通りの倫子なのだが、親方はあまりに高校生にしてはしっかりしすぎた態度をする倫子にびびったらしい。
「こんな真面目な優等生タイプの女子が海渡の彼女とか……奇跡以外のなにものでもねぇな……」
親方はなぜか頭で考えてる事が口から駄々漏れする癖がある。
親方、心の声が倫子に丸聞こえだぜ……
そして何故か二人とも、親方がよく行く近くのお好み焼きやに連れていかれる。
ちょいワル風の親方と金髪のヤンキーにしか見えない俺とクラス委員風の倫子は、いろんな意味で店内で目立ちすぎだった。
下手すると、ヤミ金の取り立てにしか見えない。
「海渡の母親の店にたまたま飲みにいったら、うちの息子をバイトさせて欲しいと頼まれてなぁ~。
そっからうちでずっと働いてもらってるんだよ」
親方は瓶ビールを飲みながら上機嫌。
倫子は親方の話が面白いらしく、笑顔で聞いていた。
「ところで倫子ちゃん、こんな単細胞ヤンキーのどこが好きなの?」
親方の質問に、おれは盛大に飲んでたウーロン茶を吹き出す。
倫子は最初は驚いた顔をしていたが、親方だと察すると軽く会釈した。
「初めまして。水瀬くんとお付き合いさせていただいている草壁倫子と申します。」
俺にすればいつも通りの倫子なのだが、親方はあまりに高校生にしてはしっかりしすぎた態度をする倫子にびびったらしい。
「こんな真面目な優等生タイプの女子が海渡の彼女とか……奇跡以外のなにものでもねぇな……」
親方はなぜか頭で考えてる事が口から駄々漏れする癖がある。
親方、心の声が倫子に丸聞こえだぜ……
そして何故か二人とも、親方がよく行く近くのお好み焼きやに連れていかれる。
ちょいワル風の親方と金髪のヤンキーにしか見えない俺とクラス委員風の倫子は、いろんな意味で店内で目立ちすぎだった。
下手すると、ヤミ金の取り立てにしか見えない。
「海渡の母親の店にたまたま飲みにいったら、うちの息子をバイトさせて欲しいと頼まれてなぁ~。
そっからうちでずっと働いてもらってるんだよ」
親方は瓶ビールを飲みながら上機嫌。
倫子は親方の話が面白いらしく、笑顔で聞いていた。
「ところで倫子ちゃん、こんな単細胞ヤンキーのどこが好きなの?」
親方の質問に、おれは盛大に飲んでたウーロン茶を吹き出す。