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茜色の空に
第5章 真夏の夜の悪夢
倫子が顔を赤らめ下を向く。

少し聞きたいと思いながらも、俺は親方に抗議した。

「初対面で何聞いてんですか!?からかうのもほどほどにしてくださいよっ!」

多分、俺も耳まで赤い。

親方は大爆笑しながら言う。

「いいねぇ~青春ってのは!
俺も初恋おもいだすなぁ~まぁもうかなり昔の話だけどよ!」

それから親方の青春話から、最近女に振られた話やらで二時間近く拘束された。

まじであのオッサンどうにかしろ。

最後に親方が急に真面目な顔で語りかけた。

「学生の時の恋心は、一生もんだ。
たとえ、実らなくても初恋ってのは絶対に忘れねぇ。
ただ、壁や困難にぶつかることも多い。
自分でどうにかできない問題もたくさんある。
そんな時でも、絶望せずにちゃんと前をみて歩け。
希望さえ持っていれば、いつか必ず報われる日が来る。」

そのときは、俺は急にどうしたのだろうとしか思わなかった。

親方はきっと、なんとなく感じ取っていたのだろう。

これから俺と倫子に起こること。

俺が、この町を去らなければならなくなる事を。

今でも、親方のこの言葉が俺の心の支えになっている。

希望さえ持っていれば、いつか報われる日が来る。

それを信じなければ、俺はきっと……
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