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茜色の空に
第5章 真夏の夜の悪夢
警察官は驚いた様子で顔を見合せる。
そりゃそうだろう。
ここらへんで白井組をしらねぇ奴はいない。
ここらへんでは古いヤクザで、もともとうちのババアが働いてた店もケツモチで、白井組がついてたのがババアとあの男との出会いだし。
さすがのアイツでも、自分の子供である月光を殺すとはさすがに思えない。
しかも、あいつの子供には息子がいないのも知ってる。
正妻の反対で引き取れないから、毎月高額な養育費を月光に払ってるから、さすがにあいつが殺すとは思えない。
あとは俺に恨みを持つ人物や可能性を持つ人物……
ふと、ひとりの名前が思い浮かんだ。
まさか……
俺の手が震えてるのを倫子が感じとり、はっと顔をあげる。
倫子と視線がぶつかった時、彼女も勘づいたのか目を見開いて言う。
「まさか……」
月光の身柄も心配だが、それ以上に誘拐犯のほうの命のほうが危ない。
「すいません、お巡りさん。
少しだけ父親には知らせるのはまってもらえませんか?
大事になればなるほど大変な事になるとおもうんで……もう少し俺が探してみてもいいですか?」
警察官は少し困った顔をしたが、相手が相手だけに必ず連絡をするようにという事を言い、警察でも捜索すると言ってくれた。
そりゃそうだろう。
ここらへんで白井組をしらねぇ奴はいない。
ここらへんでは古いヤクザで、もともとうちのババアが働いてた店もケツモチで、白井組がついてたのがババアとあの男との出会いだし。
さすがのアイツでも、自分の子供である月光を殺すとはさすがに思えない。
しかも、あいつの子供には息子がいないのも知ってる。
正妻の反対で引き取れないから、毎月高額な養育費を月光に払ってるから、さすがにあいつが殺すとは思えない。
あとは俺に恨みを持つ人物や可能性を持つ人物……
ふと、ひとりの名前が思い浮かんだ。
まさか……
俺の手が震えてるのを倫子が感じとり、はっと顔をあげる。
倫子と視線がぶつかった時、彼女も勘づいたのか目を見開いて言う。
「まさか……」
月光の身柄も心配だが、それ以上に誘拐犯のほうの命のほうが危ない。
「すいません、お巡りさん。
少しだけ父親には知らせるのはまってもらえませんか?
大事になればなるほど大変な事になるとおもうんで……もう少し俺が探してみてもいいですか?」
警察官は少し困った顔をしたが、相手が相手だけに必ず連絡をするようにという事を言い、警察でも捜索すると言ってくれた。