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茜色の空に
第5章 真夏の夜の悪夢
栄吉を連れて、川の土手の水門の前に急ぐ。

辺りには少しの街灯、そして人気もない。

「サッカー部の少しやんちゃな子たちは、いつもここにいるよ。
誘拐場所にももってこいだろ?」

栄吉が走りながら言った。

こいつは俺と違って筋肉馬鹿ではなく、冷静に物事を分析できるのを羨ましく思う。

すると、奴等の騒ぐ声が聞こえてきた。

「これが水瀬の弟かよ!まじで似てねぇな!」

中途半端ないきがってる声が聞こえた。

「片方しか血ぃ繋がってねぇからしかたねぇよな。
おい、宇佐美!
このガキどうするんだよ!?」

人数は4人か5人ってところか。

街灯の下でうっすらとしか見えないが、確かにそこには宇佐美がいた。

「痛めつけてあいつの家の前に転がすのもいいし、あの女の家の前に転がしとくのもいいよな。」

宇佐美の声が聞こえる。

怒りに思わず飛び出しそうになるところを、栄吉に肩をつかまれ止められた。

「なんでとめんだよ!月光があぶねぇってときに……」

俺が小声でいうと、栄吉はいった。

「守るためにはタイミングを見定めないとだろ?海渡…」

栄吉の真剣な眼差しに、俺は従わざるをえない。

栄吉の言うことに毎回間違いが無いことを知っているからだ。
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