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茜色の空に
第6章 秋風の狂詩曲
倫子へ

何も言わずお前の前からいなくなる俺を恨んでくれて構わない。

むしろ最低なやつだと笑ってくれて構わない。

お前の初めて奪って消えるなんて本当に許してもらえるなんて思ってない。

俺のワガママでひどいことをしてすまない。

どうしても、最初だけは誰よりも大切なお前としたかった。

ごめんな。

でもお前と数ヶ月だけど一緒にいられて、一生思い出で生きていられるくらい幸せをもらった。

生涯愛せるお前に出会えて俺は本当に幸せだったんだ。

ありがとう。

お前はこれから誰かを好きになって、幸せな家庭を築いてほしい。

お前なら俺の親やおまえの親みたいに、子供を不幸にすることはない。

ただひとつだけ図々しいけど希望を書かせてくれ。

もし俺がまっとうな生き方をして偶然にお前に出会えることが将来あったら。

俺はお前をどこにいても探し出す。

そのときにお前がひとりで誰のものにもなっていなかったならば、お前を生涯幸せにしたい。

誰かと幸せになってほしいのも本当だ。

めちゃくちゃなこと言ってるのもわかってる。

ひどいことを言ってるのもわかってる。

だけどその希望だけで俺は生きていけるからそれだけは許してくれ。

最後にどうしてもお前に言えなかった言葉。

愛してる。

そして、さようなら。

大好きだった。



水瀬海渡





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