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第3章 【太郎 side】
「ほな次の問題や、この『太郎』は誰やと思う?」

そうだ、一番おかしいのは俺が今 二人いることで…て、あれ?
さっきマホさん…いや『精多郎』は俺に何て呼び掛けたっけ?

───おい『一子』、お前太郎やな?

『一子』…?

ハッとして自分の身体を見下ろして見れば、あるはずのない膨らみが胸に2つある。
そういえばソファーで寝たはずが、さっきまで俺が突っ伏していたのはダイニングテーブルで…


「えええええッ!?」

「気づくんが遅いわ、アホ」

マホさんが『精多郎』で、俺は『一子』で?

で、あの『俺』は?



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