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第6章 エピローグ【マホ side】

「ひどい！」


あたしが目覚めた時、パチンコ屋さんのチラシ裏に殴り書きしたメッセージだけを残して精さんはいなくなっていた。

「可愛い愛妻とセックスもしないうちにまた出て行っちゃうなんて、精さんのバカ･･･ッ！」

精神的にはあたしと精さんでもセックスしたカラダはあくまでも『太郎くん』と『あたし』であって、ちゃんとした夫婦の営みではない。

ただでさえ安定期に入るまでセックスレスだったのに…

「うッ？」

怒ったせいか、お腹が痛いような？


ん？


これ、もしかして…




───その日の夕方、あたしは精さんの予言通り男の子を出産した。