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第2章 【一子 side】１

精多郎が何をして稼いでいるのかは未だに謎で、家賃を何ヵ月も滞納したかと思えば半年くらい遊んで暮らせることもあった。
でも私が高校生になってすぐくらいに、とうとう長年住んでいたアパートを追い出されてしまった。

これからどうするのかと慌てる私達だったが、やけに涼しい顔をした精多郎に小綺麗なマンションに連れてこられた。

『彼女はマホちゃん。君らの新しいお母さんだよ♪』

おそらく子供については何も聞かされていなかったのであろうマホさんは、私達に負けず劣らずビックリした顔で玄関で呆然と立ち尽くしていた。