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令嬢は元暗殺者に恋をする
第12章 やっと再会できたのに
「それ以来あいつに興味を持って、あれこれかまをかけて探ろうとしたけど、あいつは絶対に自分のことを語らない。いや……」

 語らないのではなく、語れないんだ。
 あいつは自分などには想像もつかない、もっと黒くて暗い何かに心を囚われている。

 ふと、サラは決心した表情でシンを見上げた。

「決めたわ。私ここでハルが出てくるのを待つ」

 予想外のサラの発言に、まだ懲りないのかとシンは呆れた。
 あんな場面を見ても、それでもあんな奴のことを気にかけるのかと。

「なあ、目を覚ませ。あいつはあんたの手に負えるような奴じゃない。あんただって本当は気づいているはずだ。あいつと自分との大きな隔たりを。どんなことをしたって、誰もあいつの心を動かすことはできない。悪いことは言わない、あいつのことはあきらめろ」

「どうしてそう、言いきれるの?」

「今まで誰ひとりとして、あいつの心を開かせた者はいない」

 だから、あんたじゃ無理だ。

「寂しいのよ」

「寂しい?」
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