この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第13章 心を動かされたのは……
じっと、目を見つめられながら低い声で名前をささやかれ、サラは動揺したように視線を泳がせる。
真っ向から見つめてくる濃い紫の瞳から逃れようと視線を落とすが、サラの目に映ったのは、着崩したシャツからのぞく相手の引き締まった胸元。細い腰。
顔を赤くして慌てて視線を上げると、すぐ間近に真剣な目をしたシンの顔があった。
目をそらすことができなかった。
「本気で俺にしてみない? お試しでつき合ってみるだけでも」
どう? と、シンは声を落とす。
シンの前髪がはらりと垂れ、サラの頬にかかった。
「ふざけないでよ。この手をどけて」
「ふざけてなんかいないよ」
「いい加減にして!」
再び振り上げられたサラの手を、今度は難なくつかみとってしまう。
慌てて引っ込めようとする手を、そうはさせないと引き寄せ、シンは口許に持っていく。
サラを見つめたまま、白く滑らかなその手首の内側にそっと、口づけを落とした。
真っ向から見つめてくる濃い紫の瞳から逃れようと視線を落とすが、サラの目に映ったのは、着崩したシャツからのぞく相手の引き締まった胸元。細い腰。
顔を赤くして慌てて視線を上げると、すぐ間近に真剣な目をしたシンの顔があった。
目をそらすことができなかった。
「本気で俺にしてみない? お試しでつき合ってみるだけでも」
どう? と、シンは声を落とす。
シンの前髪がはらりと垂れ、サラの頬にかかった。
「ふざけないでよ。この手をどけて」
「ふざけてなんかいないよ」
「いい加減にして!」
再び振り上げられたサラの手を、今度は難なくつかみとってしまう。
慌てて引っ込めようとする手を、そうはさせないと引き寄せ、シンは口許に持っていく。
サラを見つめたまま、白く滑らかなその手首の内側にそっと、口づけを落とした。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


