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令嬢は元暗殺者に恋をする
第15章 星夜の語り
シンはやれやれとため息をつきながら、ちらりと窓の下に視線をやる。
すでにそこにカイの姿はなかった。
それにしても、いったい、何時だと思っているのか。男の部屋に訪ねてくる時間ではないことは承知しているはずであろうに。
燭台の蠟燭一本で揺れる炎の明かりが、仄かに部屋を照らす。
シンは肩越しにサラを振り返る。
その口許には困った笑いが刻まれていた。そして、シンが予想していた通り、サラは目を見開き口をぱくぱくとさせていた。
「そ、そ、それ……それ……それは……それは……っ!」
シンの背中を指さし、サラはぺたりと腰が抜けたようにその場に座り込む。
「あんたに見られたくはなかったんだけどな。とにかく……」
騒がないで、とシンは立てた人差し指を口許にあてた。
シンの仕草に、サラは口許に両手をあて、うんうんと何度もうなずく。
彼女が驚くのも無理はない。
何故なら。
シンの背中から腰にかけて一面に彫られた、凄まじい刺青が目に飛び込んだからだ。
すでにそこにカイの姿はなかった。
それにしても、いったい、何時だと思っているのか。男の部屋に訪ねてくる時間ではないことは承知しているはずであろうに。
燭台の蠟燭一本で揺れる炎の明かりが、仄かに部屋を照らす。
シンは肩越しにサラを振り返る。
その口許には困った笑いが刻まれていた。そして、シンが予想していた通り、サラは目を見開き口をぱくぱくとさせていた。
「そ、そ、それ……それ……それは……それは……っ!」
シンの背中を指さし、サラはぺたりと腰が抜けたようにその場に座り込む。
「あんたに見られたくはなかったんだけどな。とにかく……」
騒がないで、とシンは立てた人差し指を口許にあてた。
シンの仕草に、サラは口許に両手をあて、うんうんと何度もうなずく。
彼女が驚くのも無理はない。
何故なら。
シンの背中から腰にかけて一面に彫られた、凄まじい刺青が目に飛び込んだからだ。

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