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令嬢は元暗殺者に恋をする
第15章 星夜の語り
「で?」

「あなた、干しぶどう好きかしらと思って」

「おい……そんなことを言いに、深夜にわざわざ俺の部屋に来たのか?」

「だって、干しぶどう苦手な人って、けっこういるって聞くじゃない? 私は好きだけど」

「そうじゃなくて、そんなこと、明日でもかまわないだろ」

「だって、テオはとっても早起きだから、きっと私たちが起きる頃にはパンが焼けてしまうわ」

「じゃあ、俺が干しぶどう嫌いって言ったらどうすんだよ」

「テオに伝えなければ」

「だけど、あいつはもう寝てるよな。さっき、寝間着姿で部屋に入っていくのを見たぞ。わざわざ起こして、俺が干しぶどうは苦手だと言ってたって伝えにいくのか?」

 サラは、あ……という顔をする。

「どうしよう。もしかして、干しぶどう嫌い?」

 何なんだよ、干しぶどう干しぶどうって。

「俺は好き嫌いはない。干しぶどうでも何でもかまわないから。ていうか、はいはい、もう、帰った帰った」

 だめだ。
 もう疲れた。
 寝たい。

 サラの両肩に手をかけぐるりと一回転させる。そして、そのまま扉の方へと押して歩く。
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