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令嬢は元暗殺者に恋をする
第19章 戸惑う気持ち
「裏街なんかに行って、何も起こらないと思っていたのか?」
「昨日は何もなかったから……」
「それは、あんたの側に俺がいたから。だから、誰もあんたに手をだそうとばかな考えをおこす者はいなかった。だけど、あんたを裏街に連れて行った俺にも責任はある」
そう言って、シンはサラの腕をつかんでベッドから起こし抱きしめた。
「あんたのことを聞いて、頭に血がのぼった。あんたを傷つけた奴を必ず見つけ出し、もっとも残酷な方法で殺すつもりだった」
「シン……」
サラの手が遠慮がちにシンの背に回る。
「シンにそんなことをさせたくないの。ハルとも約束したの」
「あいつに会えたんだ」
「もう、二度とあそこには行かないって約束したわ」
「あいつとの約束なら守るっていうのか……」
しかし、小声で呟くシンの声はサラの耳には届かなかったようだ。
「シン、本当にごめんなさい」
涙に濡れるサラが見上げるようにして顔を上げた。
シンの胸にちりっとした痛みが走った。
抱きしめているサラの身体から髪から、甘い香りが漂い鼻腔をくすぐる。
「昨日は何もなかったから……」
「それは、あんたの側に俺がいたから。だから、誰もあんたに手をだそうとばかな考えをおこす者はいなかった。だけど、あんたを裏街に連れて行った俺にも責任はある」
そう言って、シンはサラの腕をつかんでベッドから起こし抱きしめた。
「あんたのことを聞いて、頭に血がのぼった。あんたを傷つけた奴を必ず見つけ出し、もっとも残酷な方法で殺すつもりだった」
「シン……」
サラの手が遠慮がちにシンの背に回る。
「シンにそんなことをさせたくないの。ハルとも約束したの」
「あいつに会えたんだ」
「もう、二度とあそこには行かないって約束したわ」
「あいつとの約束なら守るっていうのか……」
しかし、小声で呟くシンの声はサラの耳には届かなかったようだ。
「シン、本当にごめんなさい」
涙に濡れるサラが見上げるようにして顔を上げた。
シンの胸にちりっとした痛みが走った。
抱きしめているサラの身体から髪から、甘い香りが漂い鼻腔をくすぐる。

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