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令嬢は元暗殺者に恋をする
第20章 告白
何なんだよ、あいつは!
殺気のこもった目でシンは入り口を睨みつけるが、すでにそこにテオの姿はない。そして、テオの出現により、おかげでそれまで支配していた空気ががらりと変わってしまった。
「ありがとう。私もシンが好きよ!」
サラはこれ以上はないというくらい、満面の笑みを浮かべ無邪気に答える。
シンの肩頬がぴくりと動いた。
「そう返されるかなと、何となく想像していたけど……」
予想通りの反応に、シンはこめかみに指先をあてた。
軽くため息を落とし、がくりと肩を落とす。
「少しは俺を男として見てくれないわけ?」
「あら、もちろんシンを男だと思ってるわ。だって、男でしょう?」
変なのと、サラはおかしそうにくすくすと笑った。
そうじゃなくて……と、シンはナイフを調理台に置き、頬杖をついてサラを見る。
「俺のこと、男として意識してない?」
「意識? わからないけど、昨日の怒ったシンは怖くて私心臓が破裂するかと思った。私二度とあなたを怒らせないわ」
サラは再びじゃがいもの皮むきを始めた。
つまり、自分はまったく恋愛の対象として見られてはいないということだ。
からかっていたとはいえ、今までけっこう際どいことをサラにしてきたし、昨夜だって脅しだったとはいえ、かなりぎりぎりのところまでサラを追いつめた。
殺気のこもった目でシンは入り口を睨みつけるが、すでにそこにテオの姿はない。そして、テオの出現により、おかげでそれまで支配していた空気ががらりと変わってしまった。
「ありがとう。私もシンが好きよ!」
サラはこれ以上はないというくらい、満面の笑みを浮かべ無邪気に答える。
シンの肩頬がぴくりと動いた。
「そう返されるかなと、何となく想像していたけど……」
予想通りの反応に、シンはこめかみに指先をあてた。
軽くため息を落とし、がくりと肩を落とす。
「少しは俺を男として見てくれないわけ?」
「あら、もちろんシンを男だと思ってるわ。だって、男でしょう?」
変なのと、サラはおかしそうにくすくすと笑った。
そうじゃなくて……と、シンはナイフを調理台に置き、頬杖をついてサラを見る。
「俺のこと、男として意識してない?」
「意識? わからないけど、昨日の怒ったシンは怖くて私心臓が破裂するかと思った。私二度とあなたを怒らせないわ」
サラは再びじゃがいもの皮むきを始めた。
つまり、自分はまったく恋愛の対象として見られてはいないということだ。
からかっていたとはいえ、今までけっこう際どいことをサラにしてきたし、昨夜だって脅しだったとはいえ、かなりぎりぎりのところまでサラを追いつめた。

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