この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第20章 告白
 何なんだよ、あいつは!

 殺気のこもった目でシンは入り口を睨みつけるが、すでにそこにテオの姿はない。そして、テオの出現により、おかげでそれまで支配していた空気ががらりと変わってしまった。

「ありがとう。私もシンが好きよ!」

 サラはこれ以上はないというくらい、満面の笑みを浮かべ無邪気に答える。

 シンの肩頬がぴくりと動いた。

「そう返されるかなと、何となく想像していたけど……」

 予想通りの反応に、シンはこめかみに指先をあてた。
 軽くため息を落とし、がくりと肩を落とす。

「少しは俺を男として見てくれないわけ?」

「あら、もちろんシンを男だと思ってるわ。だって、男でしょう?」

 変なのと、サラはおかしそうにくすくすと笑った。

 そうじゃなくて……と、シンはナイフを調理台に置き、頬杖をついてサラを見る。

「俺のこと、男として意識してない?」

「意識? わからないけど、昨日の怒ったシンは怖くて私心臓が破裂するかと思った。私二度とあなたを怒らせないわ」

 サラは再びじゃがいもの皮むきを始めた。
 つまり、自分はまったく恋愛の対象として見られてはいないということだ。

 からかっていたとはいえ、今までけっこう際どいことをサラにしてきたし、昨夜だって脅しだったとはいえ、かなりぎりぎりのところまでサラを追いつめた。
/835ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ