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令嬢は元暗殺者に恋をする
第28章 それぞれの思い1 ※
「この暗がりだ。声をださなければ、誰にも気づかれはしない。それともやめる?」

「……」

「もっとも、逃がさないけど」

 間近に迫るハルの瞳に射すくめられ、女は怯えたように唇を震わせた。
 ようやく、自分がとんでもない男に声をかけてしまったことを女は察したらしい。

 女の扱いに慣れている。
 相手が決して素人ではないことを、おぼろげながらも悟ったようだ。

 女を壁に押しつけたハルは、相手の太腿につっ、と指を滑らせた。

「ほんと、待って……いやよ……ここじゃ」

 いやと抵抗の言葉を発しながらも、ハルの慣れた手つきに女は思わず目を閉じ、声をもらして身を反らす。
 反らした女の首筋に唇を這わせると、女はぞくりと身を震わせた。

「だけど、俺、もう待ちきれない」

 ハルはどこか意地悪げ笑って相手の目をのぞき込む。
 待ちきれない、というわりにはハルの態度は余裕であった。
 もちろん、動揺する女の様子を見て愉しんでいるのだ。

 すぐ側の大通りではまだ、たくさんの人が行き交っている。
 誰かがこの路地裏に入り込んでしまったら、確実に見られてしまう。しかし、ハルに容赦はなかった。
 女の秘所に手を差し入れ、寂しいと啼いているそこを指で慰めると、たちまち蜜が溢れ潤み始めた。

「ん……っ」

 喉の奥でもれそうになる声をこらえ、女は目をきつくつむった。
 すぐに女の弱点を見つけ出して的確に捕らえ、執拗にそこを責め続けるハルの指技は確かに素人のものではない。それは、ハルの巧みな指使いにたちまち陥落していく女の様子を見れば瞭然であった。

「あぁ……あなた……すごくうまいわ……こんなの初めて……」

 頬を朱に染め、女の口から甘い声とため息がもれる。

「イっちゃいそう……いっ……あ……」

 今まさに絶頂に昇りつめようとした瞬間、ハルの指の動きがとまり、女は不服げに眉根を寄せる。
 怒ったような目で見上げてくる女に、ハルは目を細め含み嗤った。

「嫌がっていたわりには、ほら」

 女の脚の付け根から手を抜き、ハルは根元まで濡れて光る己の指を女の眼前に見せつけた。

「こんなに濡れてる。いや? やめる?」

 薄い笑いを口許に刻んでハルは女の耳元でささやくが、拒絶の意志はないとわかっていながら、あえて聞いているのだ。
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