この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第3章 あなたのことを知りたい
「……二十人の賊を、あなた一人で?」

 サラの声が上擦る。

 少年はくつくつと小刻みに肩を震わせ、二十三人だよ、とご丁寧にも訂正し、続けて言った。

「人を斬り殺し、これで何人目と心の中で数えるのさ。想像できるか? 肉を切り裂く感触。吐き気を誘う血のにおい」

「もうやめて!」

 あきらかに自分が怯える反応を愉しんでいるとしか思えなかった。けれど、少年の言葉は止まらない。

「大の男が涙を流して懇願するんだ。命だけは助けてくれと」

「なのに、あなたは彼らの命乞いをはねつけた」

「生きるか死ぬかの戦いに、情けは無用。相手に刃を突きつけるということは、自分にも最悪の結果がおとずれるということを覚悟するべきだ」

「ひどい人。人として最低だわ!」

 少年はまなじりを細め、突然、加減のない力でサラの手首を強く握り自分の元へと引き寄せた。

 その瞳に殺気を揺らして。

「二度とそんな口がきけないようにしてやろうか」
/835ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ