この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第32章 甘いひとときを過ごすはずだったのに
「ハルって、いちいち細かいことに文句をつけるのね」
「何か言ったか?」
何でもないと、首を振るサラの腕をハルはつかんだ。
「な、何?」
「明日までにやらなければならないんだろう? さっさと片づけなよ。これ」
「そう簡単に言うけど。私にはもう手に負えないのよ……それに」
勉強なんて嫌い、と悲痛な声を上げてサラは両手で頭を抱え込む。
「教えてやる」
半泣き状態の顔でサラはそろりとハルを見上げた。
「教えてやるって……ハルが?」
「他に誰がいる」
「そうだけど。ハルはお勉強できるの?」
「だから教えるんだろう」
「ハルは頭がいいの?」
「あんたよりはね」
「どこでお勉強習ったの?」
質問攻めのサラに、ハルはぴくりと眉を動かした。
「どこだっていいだろう。宿題が終わるまで、机の前から一歩たりとも動くな」
「いやよ……せっかくハルが会いに来てくれたのに、勉強しなければならないなんて」
「そう。なら、さっきの続きをするか?」
ハルはにっと笑うと突然、サラの身体を軽々と抱き上げた。
「何か言ったか?」
何でもないと、首を振るサラの腕をハルはつかんだ。
「な、何?」
「明日までにやらなければならないんだろう? さっさと片づけなよ。これ」
「そう簡単に言うけど。私にはもう手に負えないのよ……それに」
勉強なんて嫌い、と悲痛な声を上げてサラは両手で頭を抱え込む。
「教えてやる」
半泣き状態の顔でサラはそろりとハルを見上げた。
「教えてやるって……ハルが?」
「他に誰がいる」
「そうだけど。ハルはお勉強できるの?」
「だから教えるんだろう」
「ハルは頭がいいの?」
「あんたよりはね」
「どこでお勉強習ったの?」
質問攻めのサラに、ハルはぴくりと眉を動かした。
「どこだっていいだろう。宿題が終わるまで、机の前から一歩たりとも動くな」
「いやよ……せっかくハルが会いに来てくれたのに、勉強しなければならないなんて」
「そう。なら、さっきの続きをするか?」
ハルはにっと笑うと突然、サラの身体を軽々と抱き上げた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


