この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第33章 ハルの過去
「何故、驚いた顔をする?」

「だって、突然……」

「問題が解けたらキスして欲しいって言っただろう? ひたいと頬に」

「言ったけど……」

「唇にしたのは二問、間違えた罰。いやだった?」

 サラは頬を熱くさせ小さく首を振った。

「……いやじゃない」

 ハルの手が頬に添えられた。
 またキスをされるのではと思わず身がまえたが、そのまま抱き寄せられ、ハルの腕が背中に回された。

 優しく髪をなでるハルの手にうっとりとまぶたを閉じる。
 自然と肩の力が抜けていき、サラは相手の胸にゆっくりと全身をあずけた。
 衣服越しに伝わってくるハルの体温。
 とくとくと、心臓の鼓動まで伝わってくる。

「あんたには決して想像のつかない世界にいたよ。賢くなければ、強くなければ生き残れない……騙しあい奪いあい、自分にとって邪魔な存在は消していく。そうしなければ、自分が消されてしまうから。ハルという名も本当の名前ではない。俺は自分の本当の名前すら知らない」

 サラはえ? と小さな声をもらす。
/835ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ