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令嬢は元暗殺者に恋をする
第35章 遠い地、レザン・パリュー
 ハルに会いたい、会わせないのやりとりを家庭教師とした後のことだ。

「ところで先生はレザンのことに詳しいかしら?」

 突然のサラの問いかけに、マイネラー先生はきょとんと目を丸くした。
 何故、そんなことを聞くのだろうか? という顔であった。

「レザンというと、北の大陸のことですか? 誰でも知っている一般的なことしか私には存じ上げませんが」

「それでもいいの。私は何も知らないから、先生教えて?」

 いつになく熱心な教え子の眼差しに訝しみながらも、マイネラー先生は眼鏡をついっと人差し指で持ち上げ、とつとつと語り始めた。

「レザン・パリューは大陸のほぼ半分を人の手が加わっていない森と山と湖がしめていて、強大三代国家テンペランツ国、フィナルローエン国、フィクスレクス国がレザンを支配しています」

「覚えにくい国名だわ」

「いまだ他の大陸との交流をあまり持ちたがらない閉鎖的な地ですね。かといって、余所者を受け容れないということは決してありませんが、どちらにしても歓迎されることはまずないでしょう」

「治安が悪いとか貧富の差が激しいとか? ものすごく国が荒れているとか?」

 乏しい知識で思いついたことを口にしてみる。
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