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令嬢は元暗殺者に恋をする
第39章 近づいていく二人の距離
「もうひとつ言っておかなければならないことがある」

「え?」

 真剣なハルの面持ちにサラは身を固くする。
 一呼吸置いて、ハルはさらに言葉を継いだ。

「いろいろ話すことがありすぎて、だけど、ほんとうはこのことを一番先に言うべきだったのかもしれない」

 ごめん、と静かに声を落とすハルに、サラの胸に黒い影が広がっていく。
 ハルが謝るほどのこととは、よほど自分を驚かせる重要なことなのだろうか。

「とても驚くこと?」

 不安な感情は出さないように気をつけたつもりだが、やはり声に表れてしまったのかもしれない。
 自分でも声が震えているのがわかった。

「たぶん」

 ハルの瞳が悲しげに揺れ動く。

「レザンの暗殺者はみな短命なんだ」

 短命って、長くは生きられないってこと……?
 若くして死んでしまうって意味?

 それはあまりにも衝撃的すぎる告白であった。
 たった一晩でハルの秘密をたくさん知ることができた。しかし、最後の最後に思いもよらない事実を聞かされサラは愕然とする。

 たとえ何があっても、ずっと、いつまでも一緒にいようと誓い、ハルに好きと言ってもらえて、舞い上がっていた気持ちが挫かれ、一気に地に叩きつけられたような。
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