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令嬢は元暗殺者に恋をする
第43章 ハルからの贈りもの
銀細工や異国から仕入れたのであろう螺鈿の髪飾り、リボンや細やかな刺繍の入った小物など、女の子なら誰でも興味をそそり目を輝かせそうな品がずらりと並んでいた。
サラはその中のひとつに目をとめた。
それは光沢のある生地でできた藍色のリボンであった。
「わあ、素敵……」
「おやおや、可愛らしいお嬢ちゃんだ」
立ち止まったサラに、すかさず店の主人が声をかけてきた。
「どうだいひとつ? そのリボン、お嬢ちゃんの髪に絶対似合うと思うよ」
「そんな地味な色が好みなの?」
「地味ではないわ! だって、ハルと同じ瞳の色よ」
背後からハルが手を伸ばし、サラが目にとめたリボンを指さす。
「それちょうだい」
「ハル! いいの、私そんなつもりでは……」
サラは慌てて手を振って肩越しにハルを振り返る。が、相手の顔が思いのほか間近にあって、胸をどきりとさせ再び正面に向き直ってしまった。
「彼女への贈り物、かい……?」
ふと、ハルと目があった店の主人は、驚きに目を見開き素っ頓狂な声を上げた。
「ほー! こりゃまた、ずいぶんと色っぽい兄ちゃんだ……きれいな顔立ちだねって異国人かい!」
サラはその中のひとつに目をとめた。
それは光沢のある生地でできた藍色のリボンであった。
「わあ、素敵……」
「おやおや、可愛らしいお嬢ちゃんだ」
立ち止まったサラに、すかさず店の主人が声をかけてきた。
「どうだいひとつ? そのリボン、お嬢ちゃんの髪に絶対似合うと思うよ」
「そんな地味な色が好みなの?」
「地味ではないわ! だって、ハルと同じ瞳の色よ」
背後からハルが手を伸ばし、サラが目にとめたリボンを指さす。
「それちょうだい」
「ハル! いいの、私そんなつもりでは……」
サラは慌てて手を振って肩越しにハルを振り返る。が、相手の顔が思いのほか間近にあって、胸をどきりとさせ再び正面に向き直ってしまった。
「彼女への贈り物、かい……?」
ふと、ハルと目があった店の主人は、驚きに目を見開き素っ頓狂な声を上げた。
「ほー! こりゃまた、ずいぶんと色っぽい兄ちゃんだ……きれいな顔立ちだねって異国人かい!」

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