この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第4章 私があなたを守ってあげる
 家中、響きわたる派手な音に、テオは何事が起きたのかとベッドから飛び起きた。
 夜着姿のまま部屋から転がり出ると、再び何かが床に落ちる音とともにサラの悲鳴が聞こえた。

 どうやら派手な音の現況は、厨房からのようだ。

 テオは急いで厨房へと駆けつけ、目を丸くした。

「サラ……」

 床に転がった鍋の数々と、野菜のくず。
 サラが台所に向かい懸命になって料理らしきことをしていたのだ。

「あらテオ、おはよう。ちょうどいいわ、朝食ができたところなの」

「朝食って……」

 朝早くから妙に元気なサラとは対象に、心なしかテオの声が怯えている。

「ハルが目を覚ましたの。きっとお腹が空いてると思って、じっくりと煮込んだ野菜スープを作ったの。よかったら、テオも食べて」

 いや……でも、とテオは口ごもる。

 そんなテオのことなどおかまいなしに、サラはできあがった野菜スープを器によそい、嬉々と小走りで厨房から出ていってしまった。

 テオは鍋のふたをつかみ、おそるおそる中をのぞき込む。

「いや……煮込むってのは……」

 テオはやれやれと緩く首を振った。
/835ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ