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令嬢は元暗殺者に恋をする
第46章 遠出、そして、突然の雨
ハルと出会わなかったら、こんな光景などおそらく見ることもなかったであろう。
馬に乗るのも目の前の景色も、すべて初めてのことでサラの胸はすっかり嬉しさに舞い上がっていた。
顔を上げると、眼差しを和らげて微笑むハルと目が合う。
「髪、風ですっかり乱れてしまったね」
伸びたハルの手がそっと髪に触れ優しくなでてくれた。
髪をすくその指先が触れるか触れないか程度で耳をかすめ、サラはぴくりと肩をすぼめる。
思わず反応してしまい頬を赤く染めた。
「お弁当食べよう……」
恥ずかしさを隠すように言って、サラはその場にぺたりと座り込むとお弁当を広げ始めた。
ハルもその隣に片膝をたてて腰を下ろす。
「素敵な景色を見ながらお弁当を食べるのって最高ね。用意してきて正解だわ」
はいどうぞ、とサラはふわふわのパンにチーズとハム、卵などたくさんの具を挟んだパンをハルに渡した。
ハルが口にするのをじっと見つめ、サラはおいしい? と反応をうかがうように顔をのぞき込む。
「おいしい」
「よかったわ! たくさん食べてね」
ふふ、と笑ってサラもパンを頬張る。
そうして二人はお喋りをしながら食事を楽しんだ。
その会話のほとんどがサラがハルにあれこれ尋ねるものであったが。
馬に乗るのも目の前の景色も、すべて初めてのことでサラの胸はすっかり嬉しさに舞い上がっていた。
顔を上げると、眼差しを和らげて微笑むハルと目が合う。
「髪、風ですっかり乱れてしまったね」
伸びたハルの手がそっと髪に触れ優しくなでてくれた。
髪をすくその指先が触れるか触れないか程度で耳をかすめ、サラはぴくりと肩をすぼめる。
思わず反応してしまい頬を赤く染めた。
「お弁当食べよう……」
恥ずかしさを隠すように言って、サラはその場にぺたりと座り込むとお弁当を広げ始めた。
ハルもその隣に片膝をたてて腰を下ろす。
「素敵な景色を見ながらお弁当を食べるのって最高ね。用意してきて正解だわ」
はいどうぞ、とサラはふわふわのパンにチーズとハム、卵などたくさんの具を挟んだパンをハルに渡した。
ハルが口にするのをじっと見つめ、サラはおいしい? と反応をうかがうように顔をのぞき込む。
「おいしい」
「よかったわ! たくさん食べてね」
ふふ、と笑ってサラもパンを頬張る。
そうして二人はお喋りをしながら食事を楽しんだ。
その会話のほとんどがサラがハルにあれこれ尋ねるものであったが。

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