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令嬢は元暗殺者に恋をする
第47章 私を愛して
「服、乾かした方がいいね。毛布、少しほこりっぽいけど、ないよりはましだろう?」
ほこりっぽいのは全然気にならないけれど……。
手にした毛布をぎゅっと胸に抱きしめる。
ハルはためらいもなく上着に手をかけて脱ぐと、居間に置かれていた椅子にかけた。
サラは慌ててハルから視線をそらす。
私、変に意識しすぎだわ。
普通にしなければ。
普通に……。
再び上げた視線がハルのしなやかな身体に釘づけとなり、あり得ないくらい胸がどきりと鳴る。意識するなという方が無理であった。
それにしても、どうやって鍛えたらあんなきれいな身体つきになるのかしら。
まるで芸術品のよう……。
そんなことを考えるサラの目は、やはりハルから離れることができなかった。
「どうしたの? 脱がないの? 手伝ってあげようか?」
サラは慌てて首を振った。
「じ、自分でできるから大丈夫! それに、いいの……私はこのままでいいの! そんなに濡れなかったみたいだし」
「びしょ濡れだよ。風邪をひいてしまう」
「私、丈夫だから滅多なことでは風邪ひかないし! だから平気」
「恥ずかしいの?」
「恥ずかしいに決まっているわ!」
「そう? でも、俺あんたの身体を見たよ」
何でもないことのようにさらっと言うハルに、サラはうっと声をつまらせる。
ほこりっぽいのは全然気にならないけれど……。
手にした毛布をぎゅっと胸に抱きしめる。
ハルはためらいもなく上着に手をかけて脱ぐと、居間に置かれていた椅子にかけた。
サラは慌ててハルから視線をそらす。
私、変に意識しすぎだわ。
普通にしなければ。
普通に……。
再び上げた視線がハルのしなやかな身体に釘づけとなり、あり得ないくらい胸がどきりと鳴る。意識するなという方が無理であった。
それにしても、どうやって鍛えたらあんなきれいな身体つきになるのかしら。
まるで芸術品のよう……。
そんなことを考えるサラの目は、やはりハルから離れることができなかった。
「どうしたの? 脱がないの? 手伝ってあげようか?」
サラは慌てて首を振った。
「じ、自分でできるから大丈夫! それに、いいの……私はこのままでいいの! そんなに濡れなかったみたいだし」
「びしょ濡れだよ。風邪をひいてしまう」
「私、丈夫だから滅多なことでは風邪ひかないし! だから平気」
「恥ずかしいの?」
「恥ずかしいに決まっているわ!」
「そう? でも、俺あんたの身体を見たよ」
何でもないことのようにさらっと言うハルに、サラはうっと声をつまらせる。

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