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令嬢は元暗殺者に恋をする
第48章 心を見せて
「あのね、もしあの時そうなったとしても、それでも私はハルのことを好きになっていたと思う。私、決していやではなかったから。大切にしたいと言ってくれたハルの気持ちはとても嬉しい。でも……私、後悔なんてしない。だから、ハル、私を抱いて」

 抱いてなどと露骨に言ってしまって、サラはかあっと顔を真っ赤にする。

「私を好きだと言ってくれる、ハルの心を見せて」

 藍色の瞳が静かに見下ろしてくる。

「痛いよ。いいの?」

「い、痛いって……そんなにはっきり言わなくても……」

 それも真顔で、と顔色を変えサラはおろおろと視線を泳がせ動揺する。

「というより、普通そういうこと言うかしら! やっぱり、ハルは意地悪だわ!」

 一瞬、本当に一瞬だけど、やっぱり無理かもしれないと気持ちが揺らぎかけてしまった。
 そういえば、お屋敷の侍女たちの会話をちらりと聞いたことがあるのを思い出す。
 初めてはすごく痛いとか、引き裂かれるようだとか、悲鳴を上げてしまったとか、泣いたとか、叫んだとか、何とか、いろいろ……。

「ちゃんとわかっているのかと思っただけ」

「わ、わかってるわ。でも……でも、優しくしてくれるわよね。私、初めてだけど……ハルならその……慣れているでしょう?」

「慣れていると言ったら、あんたまた変に勘ぐりそうだけど、あんたの身体を気遣うことができる。それでも、優しくしても、痛いものは痛い」
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