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令嬢は元暗殺者に恋をする
第49章 篠つく雨の……※
「触れてもいい?」

 サラはこくりとうなずいた。
 ハルの手によって服の上から胸をふわりと優しく包み込まれ、柔らかく揉まれる。

「痛くない?」

 首筋に唇を這わせながらハルが問いかける。

 こわごわとサラは首を横に振る。
 痛くないという意味だ。
 ハルの指先がゆっくりと、滑らかな肩の線をなぞるようにキャミソールの肩紐をおろしていく。

 慣れた手つきであった。
 するりと落ちた薄布からひかえめな白い胸がこぼれた。
 二つの小さな膨らみがハルの目にさらされ、サラは恥ずかしさに顔を赤らめる。
 そのまま、ゆっくりとベッドにうつぶせにされる。

「ハル?」

 どうしたの? とハルの目が答える。

「あのね……私も、私にも、ハルのためにできることは、ある?」

 ふっと笑ったハルの唇が軽く頬に落とされた。

「どきりとするようなことを言うね。だけど、今のあんたにできることなど何もないよ。そんな余裕もないだろう? 余計なことは考えなくていいから、このままじっとおとなしくしていて。サラがいいと思うところ、全部、見つけてあげるから」

 いいところ?
 見つける?

 何を見つけるのかわからなくて、きょとんとするサラであったが不意にさらされた背中にハルの指が触れ、背筋を触れるか触れないか程度になぞられる。

 まるで産毛を逆なでされるように。
 触れられるたび、びくびくと身体が反応してしまい、サラは枕のはしを掴んで声をこらえる。
 肩の丸みを撫でられ、ハルの唇が背筋に沿うように落とされる。

「ん……っ」

 指も唇も触れられるところすべてから快感が走り、サラはきつくまぶたを閉じる。

 気持ちいい……。

 ちゅくりとサラの中心部が潤っていくのがわかった。
 ハルの手が腰に添えられたことにも気づかず、瞬く間に下着をおろされ足から抜き取られる。
 仰向けにされ、ハルの手が直接胸に触れた。
 下からすくいあげるようにして、やわやわと揉みしだかれる。

 剣を扱うにしてはごつごつしていない繊細な手だ。
 少しずつ固くなり始めた胸の先を、少し開いたハルの指の間に挟まれ緩く撫でられた。
 サラは口許に手をあて、もれてしまいそうになる声をこらえる。
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