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第49章 篠つく雨の……※

　ぷくりと赤く膨らんだ胸の先端をハルの指先がきゅっとつまんだ。
　びくりと身体が反応し、こらえていた声が悲鳴のようにもれてしまった。

　そろりと目をあけると端整な顔が目の前。
　ハルの唇が近づいてくる。
　深い深い口づけに、思考を奪われ身体の自由さえも封じられる。

　誘い、誘われるように舌を絡ませ吸い、歯列と上顎を舌でなぞられ、互いの唾液が溶けて混じり合う。

　すごいキス……。
　こんなキス、今までなかった。

　腰のあたりが痺れ、またしてもサラの秘部がじっとりと湿り気を帯び始めた。
　重なった唇から、ため息にも似た熱い吐息がこぼれる。
　長い口づけからようやくハルは唇を離すと、つう、と細い糸のように唾液がのび切れた。

「はあ……」

　サラの口の端からこぼれ落ちた涎をハルは指の背でぬぐい取る。
　ふっと笑って、ハルの顔が胸元へと落ちる。
　赤く尖った胸の尖端をハルは口に含んだ。
　胸の先端の小さな粒をハルの舌がちろりと舐め軽く吸われる。
　さらに、もう片方の手であいた胸をやわやわと解され指先で先端を転がされる。

「……っ！」

　再び身体がぴくりと震えた。

　だめ……声がでちゃう……。
　恥ずかしい。

　サラは人差し指の先を嚙んで声をこらえる。と同時に、胸の先端を甘噛みされ、背を弓なりに仰け反らした。
　丹念に愛撫を受けた小さな粒はハルの唾液によって濡れて光り、まるでぬめるように輝く真珠のようであった。

　身体を起こしたハルによって腕をとられ、その胸に背中をあずけるようにして座らされる。

「可愛いよ」

　ぎゅうっと背後から抱きしめられ耳元で囁かれる。

　ああ……。

　耳に息がかかるだけで、身体が敏感に反応してしまう。
　不意にサラは目を大きく見開いた。
　ハルの手が腿の内側にかかったからだ。

「だ、だ、だめ……私……い……やっ」

　その先の言葉を閉ざすように、顔を傾けさせられ再び唇をふさがれてしまう。