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令嬢は元暗殺者に恋をする
第49章 篠つく雨の……※
「怖い?」

 サラは首を小さく横に振った。
 いよいよなのだとハルの気配で察する。

「もう少し待つ?」

「……ううん……平気」

 ハルはどこか痛々しくもせつない目でサラを見つめ、緩く首を振った。

「あんたの受ける痛みすべて、俺が引き受けることができたらいいのに」

「そうしたらハルがつらいと思うの」

「俺は男だから」

 いいんだよ、とハルの手が優しく何度も頭をなでてくれた。

 閉じたサラの脚を開き、ハルは己自身のものを手で添えながら、濡れた秘裂に沿って往復させ、自身のものにも潤滑油として愛液をまとわせる。

 たっぷりと蜜をまとった熱い塊を、正確に蜜口に狙いあてがう。
 自分の秘所に異物があたるという初めての経験に、サラは唇を嚙み身がまえる。

「手」

 と言って、枕の端を握りしめていたサラの手をとり、ハルは自分の背中へと導いていく。

「俺の背中に手を回して」

 言われるままサラがきつく背中にしがみついてくる。
 腕の中で震え、身がまえるサラの頭をハルは再び優しくなでる。
 何もわからない初めてのサラに、力を抜いてというのは無理なこと。
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