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第49章 篠つく雨の……※

「……っ！」

　先ほどとは比べようもない激痛が貫かれた場所から全身を駆け巡り、サラは悲鳴をあげた。
　再びサラの腕がきつくハルの背にしがみつく。

「ぬ……」

　抜いてと言いかけて言葉を飲み込む。

　歯を食いしばり、ハルの背にきつく抱きつきながら、サラは身体を貫かれる激痛に悶え身をよじらせる。しかし、身をよじればよじるほど、穿たれた杭が膣壁をこすり、さらなる痛みを呼び寄せサラは悲鳴をあげた。

　痛みから逃れることもできず、涙をこぼす。

「痛いね。ごめんね」

「……っ、お願い……動かない……で。お願い……少しだけ……このままで」

　涙を流し途切れ途切れに訴えるサラの頭をハルは優しくなでた。

「安心して。しばらくこうしているよ」

　痛みに慣れ自然に身体の力が抜けていくのを、ただひたすら待つしかない。だが、そのせいで強ばったサラの身体がハルのものをもきつく締めあげ、互いにつらい態であった。

　ハルはきつく奥歯を噛みしめ苦しさに耐えた。

　どんなに愛撫をほどこし身体を解しても、初めて男を受け入れたサラの内部はあまりにも狭くてきつく、ハルの自身のものを強烈に圧迫する。
　どのくらいそうしていただろう。

　やがて、サラの身体から少しずつ力が抜けていくのがわかった。

　ハルの形が馴染み始めたのか、食いちぎられるほどにきつく締めていた内部が少しずつ解れていく。
　それでもまだきついが。

「サラ、ゆっくり息を吐ける？」

　ハルに促されサラは大きく息を吸って吐き出した。
　吐き出す吐息も震えている。

「……き」

　震えながらサラが途切れ途切れに声をもらす。

「ハル、好き……大好き」

「愛してるよ」

　涙で濡れた目元にキスをする。

「……私を愛して」

「ゆっくり動くよ」

「うん……」

　ハルは奥深く挿入したまま、サラの身体を小さく揺らした。