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令嬢は元暗殺者に恋をする
第60章 報復 -1-
 だが、思えば何もわざわざ娼館に出向かずとも、部屋の鍵を差し出してきた、あの頭も身も軽そうな侍女でも代わりに抱いてやればよかったのではないか。

 ちょっと、甘い顔と言葉をかけてやっただけで、あの侍女は潤んだ目で、物欲しそうな目つきでこの私を見上げてきた。

 今にも抱いてといわんばかりに。
 調教のしがいがある娘だ。
 自分好みにしつけ、存分に奉仕させてもらうのもいいだろう。

 ああ……そういえば、あのがきの母親もいい女だったな。
 ああいう清楚な女は、どんなふうにベッドで乱れるのか、一度試してみたいものだ。

 ファルクは葡萄酒の瓶の縁から流れ落ちる赤い液体を、舌を這わせるように舐め上げた。
 さらに、指先についた液体ももったいないとばかりにぺろりと音をたてて舐める。

 それにしても、あのがきはまだ生娘なのか?
 がきのくせに、夜会の時といい昼間といい、何人もの男を連れ歩いていた。
 それも、自分には釣り合わない、見た目のいい優男を。
 生娘の方がいたぶりがいがあるというものだが、まあ、そんなことはどうでもいい。

 それに、わざわざあんな青臭い小娘など相手にせずとも、寄ってくる女など腐るほどいる。
 こちらから声をかけずとも、色目を使い、この俺に抱かれたいと自ら進んで脚を開くばかで愚かな女どもが。

 女など、己にとって性欲を処理する道具、はけ口にしか過ぎない。

 まあ、どのみち、三日後にはあの娘も己の所有物となるのだ。
 そうなればあの娘はものを言わぬただの人形となる。
 二度とこの俺に逆らうことはないただの人形に。

 それでいいのだ。
 そのために、これまで着々と準備も進めてきた。
 欲しいのはあの娘自身ではなく、彼女のもつ家名なのだから。
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