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令嬢は元暗殺者に恋をする
第65章 報復 -6-
「だが、これがただの水でないことは貴様が必死になって俺からとり戻そうとしていることで明白だ。つまりこれは本物の毒の入った瓶。そして、何故、そこまでしてこの瓶を取り返そうとむきになるのか。それは……出所が知られたら、非常にまずいということだな?」
違うか? と、言い逃れはさせまいと、ファルクの目をひたと真っ直ぐに見据え問いただす。
「さあ、誰からもらったのか言え」
そもそも、この国の厳しい法を知っていながら毒物を精製、所持するのは個人では難しい。おそらく、これをファルクに手渡したのは大きな組織……アイザカーンの暗殺組織という可能性も考えたが、それは違うであろう。
もし、そうであればお喋りなこの男がここまで頑なに口を閉ざす必要性はない。
おそらく、それ以上に厄介で強大な存在。
よほどその毒を自分に渡した相手とやらが恐ろしいのか、ファルクは再び堅く口を閉ざしてしまった。
「喋らないのか? ならば、喋りたくなるようにしてやろう」
「やめ……」
「貴様の手の指を一本づつ切り落とす。すべての指を失っても、それでも口を割らないのなら、それはその時にでも考えようか。だが、そこまで持ちこたえた者など、今までいなかったが、貴様はどうだろうか?」
「わ、わかった……っ! 喋るから……」
違うか? と、言い逃れはさせまいと、ファルクの目をひたと真っ直ぐに見据え問いただす。
「さあ、誰からもらったのか言え」
そもそも、この国の厳しい法を知っていながら毒物を精製、所持するのは個人では難しい。おそらく、これをファルクに手渡したのは大きな組織……アイザカーンの暗殺組織という可能性も考えたが、それは違うであろう。
もし、そうであればお喋りなこの男がここまで頑なに口を閉ざす必要性はない。
おそらく、それ以上に厄介で強大な存在。
よほどその毒を自分に渡した相手とやらが恐ろしいのか、ファルクは再び堅く口を閉ざしてしまった。
「喋らないのか? ならば、喋りたくなるようにしてやろう」
「やめ……」
「貴様の手の指を一本づつ切り落とす。すべての指を失っても、それでも口を割らないのなら、それはその時にでも考えようか。だが、そこまで持ちこたえた者など、今までいなかったが、貴様はどうだろうか?」
「わ、わかった……っ! 喋るから……」

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