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令嬢は元暗殺者に恋をする
第68章 出会った場所で
そこから先は成り行きであった。
世間知らずと元々素直な性格というのも相まって、すれたところのない純粋な心を持った少女だった。
どこかで得たい知れない自分を恐れながらも、それでも言いたいことをはっきりと口にする、元気のいい少女。
自分の周りにはいなかった気質の少女だ。
正直、興味がわいたのも事実。
だが、身分がどうこういう以前に、自分とはあまりにも住む世界が違いすぎる。
由緒ある貴族のお嬢様と元暗殺者。
彼女がどんなに自分のことを好きだと言ってきても、決して相容れない存在。けれど、いつしか自分の心の中にサラの存在が大きくしめていくようになって……。
いつから?
いつからだろう……。
大切な人を目の前で二人も失った。あの時の悲しみは今でも心の傷となって残っている。
悲しい思いをするくらいなら、二度と誰も愛したりはしない。
そう、心に決めていたはずなのに。
結局、サラのひたむきさに心を動かされ堕とされてしまった。
あんなに真っ直ぐな気持ちをぶつけられたのは、生まれて初めてだった。
サラが好きなのだと気づかされてから、彼女に対する思いは加速していった。
なのに、どうして……こんなことになってしまったのだろう。
世間知らずと元々素直な性格というのも相まって、すれたところのない純粋な心を持った少女だった。
どこかで得たい知れない自分を恐れながらも、それでも言いたいことをはっきりと口にする、元気のいい少女。
自分の周りにはいなかった気質の少女だ。
正直、興味がわいたのも事実。
だが、身分がどうこういう以前に、自分とはあまりにも住む世界が違いすぎる。
由緒ある貴族のお嬢様と元暗殺者。
彼女がどんなに自分のことを好きだと言ってきても、決して相容れない存在。けれど、いつしか自分の心の中にサラの存在が大きくしめていくようになって……。
いつから?
いつからだろう……。
大切な人を目の前で二人も失った。あの時の悲しみは今でも心の傷となって残っている。
悲しい思いをするくらいなら、二度と誰も愛したりはしない。
そう、心に決めていたはずなのに。
結局、サラのひたむきさに心を動かされ堕とされてしまった。
あんなに真っ直ぐな気持ちをぶつけられたのは、生まれて初めてだった。
サラが好きなのだと気づかされてから、彼女に対する思いは加速していった。
なのに、どうして……こんなことになってしまったのだろう。

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