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令嬢は元暗殺者に恋をする
第85章 それから
 それにしても、こうしてはたから見ると、二人は仲のよい姉弟に見える。
 よもや、暗殺者とその標的であったとは誰も思いもしないであろう。

「俺、読み書きもできるようになったんだぜ。ハルが来年になったら学校に行ってもいいって言ってくれたんだ」

「よかったじゃない」

「アルガリタ語だけじゃないぜ。レザン語もかなり覚えたんだ。ハルとレザンの言葉で会話することもできるんだ。といっても、まだ片言だけど」

 サラはうっ、と声をつまらせた。

 ハルと一緒に暮らすようになってから、本格的にレザンの言葉を教わるようになったのだが、一緒に聞いているキリクの方が上達していくばかりで自分はまだまださっぱりであった。

「子どもは覚えるのが早いから……」

「うーん」

 キリクの顔は何やら渋い。
 その顔は、だからサラの物覚えが悪いのではと言いたげだが、さすがに何度も口にすることははばかれたのか、そこで黙り込んでしまう。

「と、とにかく俺、学校なんて初めてだから今からすごく楽しみだよ!」

 キリクはきらきらと瞳を輝かせている。
 本当に楽しみにしているのだというのが伝わってくる。
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