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令嬢は元暗殺者に恋をする
第85章 それから
「学校に行くようになったら、いろいろ揃えないとね。必要なものがあったら遠慮しないでちゃんと言ってね」

「いいのか?」

「あたりまえじゃない。キリクだってもう家族みたいなものなのだから」

 家族というサラの言葉に、キリクは嬉しそうに笑みをこぼす。
 こうして見ると本当にどこにでもいる少年だ。
 この少年が元暗殺者だと、誰が想像できるだろうか。
 もっとも、それをいうならハルもそうなのだが。

「ありがとう!」

「でも、わざわざ学校に行かなくても、ハルからお勉強を教わっていれば問題ないと思うのに」

「わかってないなあ」

「何が?」

「確かに、勉強はハルから教わる方がわかりやすくて一番なだけど、ハルは俺に学校で普通の、年相応の子供のように遊んで友達をつくれって言ってくれたんだ」

 キリクは幼い頃に両親を亡くし、その後、アイザカーンの暗殺組織に連れていかれた。
 そこで、ただひたすら殺しの技術を叩き込まれ、当然、学校には行っていないし友達もいない。その境遇はハルと似ている。
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