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令嬢は元暗殺者に恋をする
第86章 思いがけない、つかの間の再会
「待って、レイ!」
去って行くレイを追いかけようとするサラの腕をキリクはつかんで引き戻す。
「だめだ。サラ」
「だって!」
あの人が、レイが行ってしまう。
「あいつら、ハルの敵だ」
「だけど……」
「俺たちのこと、もうすでにばれてるんだよ」
キリクはきつく手を握りしめ、去って行く二人の姿を凝視する。
「あいつ、あの銀髪の奴、名乗ってないのに俺の名前を知っていた」
サラは今さら気づいたとでもいうようにはっとした表情になる。
「それにサラ、銀髪の首筋みたか?」
サラはいいえ、と首を振る。
「あいつ、首筋にハルと同じ入れ墨をいれていた。あんな目立つ場所にどうどうと! 隠すこともしないで!」
それはつまり、あのあどけない顔をした少年もレザンの暗殺組織の人間ということである。
去って行くレイを追いかけようとするサラの腕をキリクはつかんで引き戻す。
「だめだ。サラ」
「だって!」
あの人が、レイが行ってしまう。
「あいつら、ハルの敵だ」
「だけど……」
「俺たちのこと、もうすでにばれてるんだよ」
キリクはきつく手を握りしめ、去って行く二人の姿を凝視する。
「あいつ、あの銀髪の奴、名乗ってないのに俺の名前を知っていた」
サラは今さら気づいたとでもいうようにはっとした表情になる。
「それにサラ、銀髪の首筋みたか?」
サラはいいえ、と首を振る。
「あいつ、首筋にハルと同じ入れ墨をいれていた。あんな目立つ場所にどうどうと! 隠すこともしないで!」
それはつまり、あのあどけない顔をした少年もレザンの暗殺組織の人間ということである。

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