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令嬢は元暗殺者に恋をする
第88章 あなたの瞳におちて -終- ※
「あ……いや……そんなところ……やめ……」

 思わず脇を閉じようとするが、両手首を固定され、それはかなわなかった。
 細身だけれど、やはり男の力。
 一見、華奢な体躯に見えるハルだが、幼い頃から暗殺組織で剣や武術を叩き込まれ、鍛え込んでいる。

 腕を動かすことも、ましてや、束ねられた手首を解くこともできない。
 もはや、されるがままであった。

 脇から脇腹、腰の線をなぞるようにハルの舌が這い、徐々に下腹部へと落ちていく。
 解かれた手を口許に持っていき、もれてしまいそうになる声を飲み込む。

 下着の上から秘裂のあたりを舌で往復するようになぞられ、ハルの唾液と染み出した愛液で薄い布地がしっとりと濡れ色が変わる。
 そして、ハルは両手を下着にかけゆっくりとおろしていった。

 すでにとろとろに蕩けきった蜜口と下着の間に長く透明な糸が伸びた。

「サラ、ベッドの背もたれに寄りかかって」

 身体を軽く持ち上げられサラの背中が深く枕に沈む。
 中途半端に腰を突き出した格好となる。

 立てた膝に手をかけられ、脚を開こうとするその手を拒むように、サラの膝にきゅっと力が入る。

 まだ、恥ずかしいところを間近に見られるのは抵抗があった。
 ハルの唇がサラの膝にちゅっと口づけをする。
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